今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?11(ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人)
ピッコロ様主催によるアニメ評価に参加させていただいております。
今回評価する今期終了アニメは『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』です。続きは以下のリンクをクリック。
<評価基準>
■ストーリー … 脚本、設定も含めて、破綻がないか。テーマ性を貫けていたか。そしてオチがしっかりしていたか等。
■キャラクター性 … キャラクターの魅力。キャラクターと声優の声のイメージが合っているか等。
■画 … キャラクターデザインに忠実か。作画の破綻、崩壊がないか。よく動いてるか等。
■演出 … 声優の演技。盛り上がりを作れているか。BGMや挿入歌が効果的に使われているか。カメラワークや構図の工夫。各話の引き等。
■音楽 … OP・EDが作品の雰囲気に合っているか。BGMや挿入歌の評価等。
■総合評価 … この作品を面白いと思ったか、また満足度。他人に薦められる作品か等。
※評価基準は0〜5の各5点満点。
<『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の評価>
■ストーリー … 3点
落ちこぼれの天使達が天界へ帰る為に『ヘブンコイン』を収集する…という事情が根底にあるものの、25〜28話を除いてはほぼ1話完結のオムニバスです。
それ故か学園コメディ、ラブストーリー、ハイスピードアクションなどのバラエティに富んだ内容となっています。
また過去の洋画や洋楽・アニメからのオマージュがふんだんに盛り込まれているのも特徴で、特に
12話でのロボット大戦や
18話〜22話のパロディなんかはそれが特に顕著です。
まさに『
スタッフが作りたいものを盛り込んだらこうなった』を地で行く作品だと言えるでしょう。
個人的には楽しめましたが、コレ分からない人が観たらホントに分からないんじゃないのかなぁ…という杞憂も自分の中にあったりなかったり。
加えて下品な表現や罵倒が作品の中で息をするように並べ立てられるので(笑)、そっち方面に耐性がない人にはキツイものがあるかなぁ。
■キャラクター性 … 3点
ビッチなパンスト姉妹、ゲイでドMのガーターベルト、レズビアンのデイモン姉妹、緊縛マニアのコルセット…と、主要人物の中に誰一人としてマトモな人物が居ないのはどういうことか。(笑
唯一良識的なブリーフもパンティのAVをオカズに一人Hに耽ってたり、チャックやファスナーに至っては毎回撲殺・圧殺・轢殺・etc...されてるし。(笑
でもそういった『やり過ぎ感』がキャラ立ちの所以であり、この作品の持ち味だったりもするのも事実でしょう。
キャラの設定に対して不快に感じることが無ければ、この作品を楽しむことが出来ると思います。
だがそれが出来なければ、つまらない作品に感じてしまうでしょうね。
そうした両極端な部分を持っていることから、評価を3点としました。
■画 … 4点
カートゥーン調のキャラ造形や舞台背景は見る人を選ぶといった印象がありますが、全体的に崩れている箇所も無く安定していたと思います。
■演出 … 4点
11話でのデイモン姉妹とのアクションや12話での元ネタを意識しまくった演出、『逆作画崩壊』と呼ばれた変身シーンなど、色々な意味で気合の入れどころを間違っていると言えなくもない。(笑
■音楽 … 5点
特に17話で流れた挿入歌の『CHOCOLAT』は、シーン全体の切なさと相まって非常に印象に残った1曲です。
余談ですがこの曲、サントラを買った時にストッキング役の伊瀬茉莉也さんが歌ってると初めて知ったことでもインパクト大でした。
他にも戦闘シーンではハイテンポなトランス、日常のシーンではややサイケデリックなポップと、場面に応じて適切な楽曲が使われていたと思いますね。
■総合評価 … 3点
最近のご時勢で『
萌え系アニメの氾濫』『
アニメ表現への過剰規制』が騒がれる中、敢えて真逆を突っ走るスタッフの心意気に漢を感じました。(笑
久々に『
アニメにしか出来ない面白さ、気持ち良さ』を実感することが出来た作品です。
ただブラックジョークや下ネタに耐性の無い人に勧められるか、と言われれば…という思いから(笑)評価は3点としました。
あの投げっぱなしなオチやサントラのボーナストラックの内容から、今後の展開次第で2期もあるんでしょうかね?
個人的には結構期待してるんですが。
■総合点 … 22 / 30点
ブラックジョークや下ネタに理解があり、且つバラエティが好きな人にオススメ。
可愛さの中にもどこか現実味を帯びた作風が分かってくると、面白さを感じることができる作品。