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続きを読む■物語のあらすじ:
いつものように、会場にて購入したパンフレットからの抜粋です。
下荒井家の父・奏助が亡くなってから、10年。
その「10年祭」のために、久しぶりに下荒井家に5人兄弟が集まった。
両親の亡きあと、弟たちの父親代わりを務めたしっかり者だが、女には奥手でいまだ独身の長男・大造。
小さな芸能事務所を運営しているが、お金に困っているらしい三男の剛助。
ひきこもりで盗聴マニアの四男、健二。
大手楽器メーカーに就職し、その会社のご令嬢との結婚話が持ち上がっている五男、修一。
そして、家を出たまま音信不通だったが、10年祭にいきなり帰ってきた次男の大洋。
とりたてて幸せでもなく、かといって不幸でもない。
いたって普通の生活を送っていた彼らに、ある春の日、とんでもない出来事が起こる───。
これは狭くて広い日本のどこかに生きている、兄弟の物語である。■舞台の感想:
TEAM NACSの舞台は今回初の鑑賞でしたが、最初から最後までメンバーの“本気”が伝わってくる展開に目が釘付けでした。
同時に、彼らは“役者バカ一代”なんだなぁ…というのが率直な感想です。
前半は剛助(演:安田顕さん)の全裸に始まり、育代(演:音尾琢真さん<二役>)と修一(演:戸次重幸さん)・大造(演:森崎博之さん)の噛み合わない結婚話、シャンパンの栓で2階の床が抜けて落ちる大洋(演:音尾琢真さん)、健二(演:大泉洋さん)の盗聴したテープに紛れ込んだ『
小林製薬の糸ようじ』といった小ネタで一家族の風景をコミカルタッチで進行。
対して後半からは、ヤクザ者の大洋が下荒井家にもたらす騒動をきっかけに大造と大洋の出自・剛助の事情等を絡めて家族の絆や自身の生きる意味を再確認する…といったシリアスな展開へとシフト。
日本全国から見ればささやかだけど、笑いあり涙ありの大掛かりな一家族のドラマが其処にはあった…そんな暖かさを感じる舞台でした。
安田さんや大泉さん・音尾さんが展開を(良い意味で)掻き乱し、戸次さんやリーダーの森崎さんが締めるところをきちんと締める。
舞台におけるメンバーの役割がはっきりとしており、目まぐるしい中にも物語に張りがあって最後まで飽きることなく楽しめました。
それは多分、TEAM NACSとして長い間舞台に携わっているメンバーの性格を熟知した上で脚本を当て書きした大泉さんの手腕によるところなのかな?と思います。
会場で売っていたパンフレットにメンバーの座談会(※1)が収録されており読んだのですが、ホント好き勝手なこと言いまくってたしな。(笑
前述した2階の床が抜ける仕掛けや、スカートが舞うように下から風を通したり(※2)、愛(演:森崎博之さん<二役>)と下荒井家の兄弟が話している横から大造の姿をスクリーンで映してまるで森崎さんが2人居るかのように見せたりと、舞台装置にも凝ったものが多かったですね。
本当に、観に行って良かったと思える舞台でした。同時に、彼らと同郷である事を誇りに思います。
次回の舞台もあれば観に行きたいなぁ。今度はいつになるのかなぁ。
最後に余談などを。
・会場の観客は男性1:女性9ぐらいの割合でした。声優フェスタに続いてアウェーな感じがした。(笑
・他サイトの感想で知ったのですが、自分が観劇した29日の昼公演には藤村Dと嬉野D(※3)が観劇に来ていた模様。全然気付かなかった…。
・公演の時には微塵もそんな素振りを見せなかったのに、この舞台の直後に大泉さんが入籍を発表。ご結婚おめでとうございます。
※1:
『××××について語ろう(××××はメンバーの名前)』という題目で、それ以外のメンバーが言いたい放題その人の事について語るというもの。
特に大泉さんのが面白かった。『自分に都合が悪いことには「相容れません」ってなる』『巧みな話術で言いくるめる』ってのはまさにその通りだと感心した。(笑
※2:
言うなれば、マリリン・モンローがやってたアレです。
※3:
『
水曜どうでしょう』のディレクター陣。