舞台の感想をあまりに溜め過ぎてて収集がつかなくなりそうな雰囲気なので(…)、先日観に行った舞台の感想から簡潔に。
続きを読むご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この舞台は
漫画が元になっています。
しかし自分は原作を読んだ事が無かったので、小山剛志さん・和泉宗平さんが出演するというのと、純粋に舞台を楽しみたいという思いからの観劇となりました。
で、結論から一言で申しますと。
娯楽作って感じがして面白かったです。
所々にミュージカルを交えた構成には、若手の役者さんを前面に押し出すというコンセプトが見られたものの、『シンプルな面白さを追求した』(※)というだけあり細かい事を気にせずに楽しめたのは良かったですね。
まぁ、裏を返せばストーリー的には薄かったのも否めないところではあるのですが…。
他には役者さんが観客席まで来てお手製の菓子を配り歩いたり、尋ね人と勘違いして観客に話しかけたりといったところに、観客と一緒に舞台を盛り上げたい…って思いがビンビン伝わってきました。
セバスチャン役の松下優也さんが、最初から最後まで歌に踊りにアクションにととにかく動き回っていて、凄く頑張っていたのが伝わりましたね。
歌が上手く立ち回りも綺麗だったし、何よりグレル役の植原卓也さんとのアクションシーンでは(グレルの変態ぶりと合わせて)笑いっぱなしだったんだぜ。(笑
シエル役の阪本奨悟さんも、毅然とした態度の中にも繊細な部分を覗かせる少年の心情を上手く演じており、使用人である松下さんとのコンビネーションも絶妙でした。
後はアバーライン警部役の伊勢直弘さんの前説とか、バルド・フィニ・メイリンの3バカトリオ(笑)と劉、葬儀屋(アンダーテイカー)とのアドリブ合戦が楽しかったなぁ。
特に後者は葬儀屋(アンダーテイカー)役の和泉さんを笑わせるために皆一生懸命アドリブを考えてたんだけど、そのうちバルド役の小山さんが『
(公演の日程が)あと2回しか無いんだしせっかくだから』という理由で和泉さんにアドリブを振る場面なんかもあってハラハラしながら観てました。(笑
しかし和泉さんの怪演ぶりは役にハマリすぎだよなぁ。凄すぎる。
最後にちょっとした余談を。
開演前にとある方が自分の席の列にある関係者席?と思しき場所に座った時に、回りの観客がもの凄い勢いでガン見しててとても気になってました。
で、帰ってから色々調べたのですが、どうやら仮面ライダードレイクの風間大介こと
加藤和樹さんが観劇しに来ていたそうで。むぅ、そうと分かっていれば『
カブト観てましたよ』とか一声掛ければ良かったなぁ…実に惜しいことをした。(笑
※脚本の浅沼晋太郎さんがそういうコンセプトで脚本を書いた、とのこと(パンフレット内の座談会より抜粋)