■劇場版 天装戦隊ゴセイジャー〜エピック ON THE ムービー:
うーむ、面白かったけどやっぱり尺が短くて所々端折ってる感が否めなかったなぁ。
ゴセイナイトやワンダーゴセイグレートの見せ場が意外に少なくて、『取りあえず出してみました』的だったのが残念極まりない。
でも諦めの悪いアラタのキャラはブレてなかったし、柴田秀勝さん演じる超新星のギョーテンオーもギンガマンのゼイハブ船長を髣髴とさせる良いキャラだったのは◎でした。
角笛を吹き鳴らすことで世界の終末たるラグナロクを引き起こす、というのは北欧神話がモチーフ。
滅ぼされた星の生き残りであるラシルが、他の生き残りと共に新たな大地を求めて飛び立っていく部分まで神話になぞらえており、希望が持てる結末だったのは好印象です。
ただそれをインベーダーであるウォースターと結びつけるのはやや強引だと思いましたが。
デカレンの劇場版という前例があることだし、ライダーメインなのは分かるけどそろそろ戦隊シリーズにもスポット当てても良いんじゃない?
次回作では、もう少し密度の濃いストーリーになるのを期待します。
■劇場版 仮面ライダーW(ダブル)FOREVER〜AtoZ/運命のガイアメモリ:
面白かった。冒頭からクライマックスに至るまで一部始終が目の離せない見所の連続で、ずっとスクリーンに釘付けになりっぱなし。
こんなに面白いと思ったのは『仮面ライダー555〜パラダイス・ロスト』以来だ。
足技のヒート・脳筋のメタル・オカマのルナ・クールなトリガー、そしてエターナルに変身する大道と敵役のNEVERが皆濃いキャラクターなのが素晴らしい。
大道なんかは『一度死んでから生体兵器として復活』という悲劇的なバックボーンにも関わらず、最期まで清々しいくらい悪役を貫いていて、自らの出自に苦悩するフィリップとは対照的なのが観てて面白かった。
杉本彩さん演じるマリアも妖艶な色気と良心の呵責に苦しむ人間臭さを持ち合わせており、物語の本筋に無くてはならないキャラだったと思います。
フィリップは本当に囚われのお姫様だったなぁ。
マリアの母性に惑わされ、自分の出自を知りたいとホイホイ口車に乗ってしまうのは迂闊というか。
そんなフィリップの真意に(おやっさんの幻影を通して)翔太郎が気付いて、照井と共に風都タワーへ乗り込む一連の流れは燃えたけどね。
T2以外のガイアメモリを動作不能に陥れるエターナルのマキシマムは反則級の強さ。
エクストリームでさえ手も足も出ずに轟沈ってどんだけなんだ。
しかしそんな強大な敵だからこそ、T2ジョーカーや生身でエンジンブレードを振り回す照井、ゴールドエクストリームの活躍が光ったワケでもあり。
特にクライマックス、ピンチに陥ったエクストリームが風都の人々の願いで起きた風をベルトに受けてゴールドエクストリームに進化するのは『
これぞ仮面ライダー!』って感じがして興奮が抑えられなかったですよ。
冒頭で起きた事務所の雨漏りが『切り札』たるT2ジョーカーのメモリの落下で出来た穴だったことや、TVシリーズからの一連の流れであるT2メモリの輸送シーン・照井と亜樹子がデキた経緯・風都タワーの倒壊等に見られる伏線の回収の仕方もお見事。
気になったのは、何故おやっさんの幻影が現れた後にロストドライバーが残されたのかと、ミュージアムの面々が事実上これらの流れを何故静観したのか?ってことくらいかな。
一番のサプライズは、何と言ってもT2ルナとの対決に次回作『
仮面ライダーOOO(オーズ)』が参戦したこと。
ベルトにメダルを填める時の音声が串田アキラさんの声だったのでちょっと笑ってしまったのは秘密。(笑
とにかく面白かったので、もう一回ぐらい予定を空けて観に行くつもり。
興奮のあまりパンフ買い忘れたし。(笑
今度はレイトショーか何かで2D版を観ようかなー。MOVIE大戦2011の予告も流れたみたいだしね。
■3D上映を体験してみた:
上記の2本は国内初の3D映画ということで、今回は3D版の方を観に行ってきました。
キャラやメモリの動きに合わせて画面から飛び出す演出は観てて迫力があったけど、3Dメガネを通常のメガネの上に重ね掛けするのと長時間観続けてて途中から目が疲れてきたのは失敗だったなぁ。
次の作品では対策を考えねば、という反省。(笑